知れば知るほど韓国料理って日本料理と似とうやんか、と、ぼくは怪しげ関西弁でおもいながら、ソウルの仁寺洞 (インサドン Insa-dong )で、うどんをすすっていた。ただし、うんどんもまた日本と似てるばかりではなく、中華にも似ているところがまた、いっそう興味しんしんなのだ。
韓国のうどんは、カルククス(Kalkooksoo カルクッシュか?) と言う。おだやかで澄んだアサリのスープに、刻んだネギ(アサツキですな)が入っていて、気づかないくらいの隠し味っぽく、マッチの軸木ほどに切ったカボチャが入っているところも料理心を感じた。そして、麺はというと平たく打った細目のうどんなのだ。細めのきしめんと言ってもいいか?
スープのダシが効いていて、うどん全体が澄んだ仕上がりだったのよ。アサリのダシですよ、アサリの。コクがあって、まろやかで、しかも澄んでいて。うまいんだなぁ、これが。で、うどんの麺は日本に似ていて、スープは上等な中華っぽい。これに、浅漬けの白菜キムチが添えて、サーヴされる。もっとも、仁寺洞 Insa-dong のカルククスは、ちょっと洒落てたのかもしれないな、たぶん仁寺洞って街が、いまやオシャレな観光地になっているから。
実際、このカルククスをほかんとこで喰ったら、スープが鶏ガラスープで、しかもかなり濁っていた。煮込みすぎ。また、レシピ・ブックに拠れば、カルククスの仕上げには、線切りのタマゴ焼きや、細く切ったノリを添える場合もあれば、スープを鶏ガラスープでつくる場合も多いらしい。ま、人生いろいろ、うどんもいろいろなのである。
この仁寺洞 Insa-dong のカルククス屋は、カルククスと マンドウ Mandoo だけのメニュー構成で、マンドウっていうのは、早い話、丸い餃子なのである。っていうか、小籠包に似ている。(ただし、あそこまで中にスープを含ませはしない)。
ちなみに、この仁寺洞、むかしは、お寺と、仏具と筆やらを売る店が軒を並べる地味な街だったそうだけれど、いまでは、それらの環境はそのままなれど、全体に、すっかり観光地化されていて、おみやげものやも並び、ファッショナブルな演出のほどこされたお洒落タウンだ。
女子高生たちが紺のブレザーの制服をきちんと着こなし、背中にプラダふうの(ただし、プラダではない)リュックをしょって通り過ぎていった。韓国の女子高生は、チョゴリではなく、紺ブレだった。
そういえば、仁寺洞にほど近いファミリーマートでレジ打ちしてる女の子は、じぶんのルイ・ヴィトンの財布を脇に置いていたっけ。たぶん2000円くらいで買えるバッタもんだとはおもうけれど、この「ヴィトンが好き」っていう心が、いまのソウルの女の子っぽい。
ソウルのいまどきの女の子は、すっかりナチュラル・メイクが流行で、松島菜々子とか、そういう感じの女の子が多かった(あ。もうちょっと若い子に喩えるべき?)。全体にカジュアルな格好が多いのも日本とおなじ。おしゃれな男の子は、Vゾーンのちいさなスーツを上手に着こなしていた。
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