ぼくは地下鉄駅構内のポスターに立ち止まる、「牛仔 Levi's 501」。ジーンズに包まれたかっこいい尻のアップ。リーヴァイスは似合うだろう、とりわけ三十歳以下の「文革を知らない子供たち」には。ぼくは邪推する、きっと中国でも、Don't Trust Over 30 みたいな世代間戦争があるだろう。きっとそれは激しい世代間戦争であることだろう。
デパート京布百貨大楼には、ふたつの縦幕、Dior とMax Faxter がかかっている。そのデパートの前庭で、中国語のヒップホップに乗せて、かわいいモデルの若い娘たちがダンスをしている。ファッション・ショーなのだ。ギャルたちのなかには笑顔が馴染んでいる子もいれば、恥じらう子もいる。ういういしい。そう、それが北京だ、北京はヒップホップで踊る若い娘だ。 彼女たちを見ながらぼくはひとりライムを踏んでいた、ハルカリふうに。
ボーン・イン・チャイナ、
キャンディ・ガール、
クーアイ、ハオシャン、タイハオラ!
ウェルカム・キャピタリズム!
スタバのカフェラテ、19元。
カップ麺ならただの1元。
ケンタのチキンは、2ピース8元。
ウェルカム・キャピタリズム!
「ウエスト、バスト、ヒップ、
プロポーションをパーフェクトに」
クーアイ、ハオシャン、タイハオラ!
ウェルカム・キャピタリズム!
いま、2008年の北京オリンピックを控え、デヴェロッパーは山のような仕事をこなす。街のいたるところはほじくり返され、ショウ・アップに余念がない。なにしろ地主も大家も中国政府なので、いったん大家がおもいたったら話は早く、人民は迅速に働く、自分と家族のために。 ギャルたちは踊る、キャピタリズムのBPMで。
https://www.doom.now.cc/rvwr/000436613/diarydtl/170296/へつづく