まずは仰向けに寝かせるんですね。
両足を大きく開かせて・・・
まず最初に「ふんどし」を外す。
それからうつ伏せにして、胴体を上に反らせる・・・
チョ・ちょっと待ってくれ。
これ「毛蟹」ですからね。
「ふんどし」ってのは蟹のお腹にある二等辺三角形部分。
これをまず、三角形の頂点を手前に引いて外す。
これがスタートです。
蟹の「お腹側」はエイリアンの幼生みたいでちょっと気味が悪いけれど、その気味の悪い口の周りなんかの「トゲトゲ」「ヒゲヒゲ」した部分を全部取っちゃう。
ここで「甲羅」と「足」を外すんですね。
ここが最初の難関。
蟹の頭の上方から、足と甲羅の間に右手の親指と人差し指で作ったV字を入れる。
このとき手のひらが足の側にくるようにね。
そうしたら左手で甲羅のテッペンの「漫画で目が飛び出してるところ」ね、そこをグイッと引っ張って足からエイッと剥がす。
これ結構、力が要りますからね。頑張って欲しい。
剥がした胴体の内側に「ガニ」と呼ばれるエラの部分が付いてます。
長細い尖がったスポンジみたいなふわふわしたやつ。
これは食べられないので全部きれいに取ること。
以上の工程のあと、まな板の上に存在するのは・・・
―ミソが入った甲羅
―胴体を中心に両側に広がる2本のハサミと8本の足
って感じ。
もし違っていたら、どっかで間違えたってことだから「取り説」を見直さないとしょうがないね。
さてと一息ついたら胴体の処理。
まず胴体から足とハサミを全部外す。
胴体にくっついている根元の関節からポキン、ポキンと外していきます。
外した足は付いてた順番に揃えておくと、後で並べるときに困らない。
足の外れた胴体をまずは包丁で真ん中から縦に(つまり右半身と左半身に)二つに切る。
ベキベキって感じ。
以後包丁で切るときは全部ベキベキって感じ。この二つに分かれた胴体を今度はお腹側と背中側に半分にベキベキっと切る。
これちょっと難しいけれど頑張る。
胴体が4つに分かれた状態。胴体はこれで完成。
続いて足の処理。
トゲもあるし毛だらけだから気をつけてやるね。
足は硬いけれどチョッとしたコツで大丈夫。
それぞれの足の「内モモ」を狙う。
ここは意外と柔らかい。
内モモ側の外殻を足に沿って縦に切れ目を入れていく。
コツはヒザの近辺の内モモに、包丁の切っ先を縦にグイット差し込んで股関節方向に向かってそのまま引きおろす感じ。
「押し切り」で切る感じかな。切っ先を「支点」にして手前側の刃を下に押す。
「押し切り」を知らない人はウィキペディアで・・
切れ目は足の股関節側の端っこまで入れること。
判るかなぁ?
出来上がりは足の内モモ側に、胴体から外した股関節部分まで縦に切れ目が入っている状態。
ヒザから先も同様に内側に切れ目を入れる。
全部の足を同様に立て切れ目を入れる。
ハサミ部分も同じ原理で「内側に」「縦に」切れ目を入れる。
これで完成。
言い忘れたけれど包丁は大事。
出刃包丁が一番。
無ければステンレス包丁でも良いけれど、結構刃こぼれします。それを覚悟で使うべし。
捌いた蟹は大きな皿にきれいに並べると良いね。
甲羅と外した胴体を真ん中に、両側に捌いた足とハサミを並べると感じが出る。
さてと・・・いよいよ蟹晩餐の始まり。
お勧めの「蟹ほぐし道具」はなんと言っても「竹串」。
15センチぐらいの奴の尖がって無い「尻」の方を使ってホジホジするのが一番。
胴体は身と外殻の間に「竹串尻」を差し込んでホロン・フランと蟹肉を取り出す。
足は切れ目に沿って指で二つにぺキッと縦割りし、「竹串尻」でサクッと足肉の塊りごと外す。
そして、なんと言っても蟹には「千鳥酢」が一番。
日本酒や白ワインと、まあ思う存分やってくれや。
苦労して指に傷など負いながらここまで辿り着いた工程が美味さの秘訣。
全て報われる瞬間だ。