週末は不要不急の例の要請が暫らく続きそうな気配である。
日曜の散歩は久しぶりに本門寺のコースにしようと思い靴を履いて玄関を出ればさっきまで寝床に射し込んでいた早朝の穏やかな太陽はいつの間にかに薄い雲の合い間に隠れている。
すっかりと交通量が激減した国道1号線を渡る。
この道を抜けて暫らく進むと本門寺の山の麓に辿り着く。
600メートルの距離に沿って桜の樹が90本続くこの道は桜並木となっている。
既に桜若葉となった樹の下は早朝の屋台が店仕舞いの恰好でポツンポツンと並んでいる。一目瞭然、例年と比べるとその数は寂しいばかりである。
突然、樹の下を掃き掃除している町内のふたりの親爺さんの会話が入って来る。
「昨日は、あの先まで30メートルほど並んでいたよ!!」
確かに数十人の行列である。
『桜の場所とり??』わが心に問う。
まさか、すっかりと葉桜になり尚且つ自粛要請の空気の中それはないだろう。。
なんのことは無い、9時開店の薬局を前にした7時を回ったばかりの光景である。
憂鬱な人の並木を通過して暫らく進むと山の麓に辿り着く。
目の先に坂道が見えて来た。。
その時、ヒューッヒューッと風を切る様な音が伝わって来る。
『この音はまさか??』自問。
『新幹線の音に違いない』自答。
いつもならこの場所までは聞こえてくるはずが無い音が空気切ってヒューッヒューッと伝播して来る。
皮肉にも東京に静けさが戻って来た。。