散歩中にふと足を踏み入れた坂道に遠い記憶が目を覚ます。
小学3,4年の頃の級友がこの辺りに住んでいた気がする。
中学校は学区が違うので小学校卒業後はそれっきりとなっている。。
注意深く歩を進めながらある門柱に目をやると彼の姓の名字の表札がある。
表札には姓名が刻まれているが残念ながら彼の下の名は忘れてしまっている。
そして彼は次男であったので現在もこの家に住んでいるかは定かではない。
それ以来、その坂道を抜けるコースが散歩道のひとつになる。
早朝、その坂道を通ると箒と塵取りを手にして玄関周りの掃除をしている老婦人の後ろ姿を目にする。
この家が彼の家であるならば彼のお母様であろう。。
彼の部屋で遊んでいると美しいお母様がコップをお盆に乗せて笑顔で入って来た。
ガラスのコップの中はピンクの液体が綺麗に光っている。
お母様お手製の苺のミルクジュースは今でもはっきりと覚えている。
当時我が家にはミキサーやジューサーのような洒落た家電は無く、その見事なピンク色のあまりの美味しさに度胆を抜かれてしまった。
50年も前の思い出である。。