レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2011/05訪問 2011/11/23
西麻布、高樹町交差点から少し路地を入った静かな所にあるお店。あるレビュア様のレビュウを拝見して行ってみたかったのを、デジュネで訪問。エントランスを入り、レセプションデスクを通り抜けると、やや低めの天井ながら広々したフロア。シャープでクリアな印象を受けるモダンなインテリア。なぜかシャンパーニュを想起させる。
~ a cite la prairie(牧場) ~
ドリンクは、グラスのシャンパーニュ(Beaumont des Crayeres brut/\1,580-)から、4グラスのデギュスタシオンセット(\4,500-)をお願いした。
●アミューズ・ブーシュ … 桜のチップの燻製香がふんわりと。身は小ぶりながらもしっかりとした味わい。
●天使海老のポワレ … 天使の海老は、あちらこちらでよく聞く食材ながら、自らの経験の中では、大して美味しい料理を食べた事がなく、甘海老のような小型の海老、という程度の認識であった。しかしこのお皿のそれは、しっかりと濃い味わいが、むっちりとした身に閉じ込められており旨い。コリアンダーのソースと絡めて食べるとまた変化を見せる。ワインは、プイィ・フュメの2007。さっぱりとした辛口で、ワインが海老の旨みを良くひろう。
●お野菜の一皿 … シェフのスペシャリテという焼き蕪のお皿。長時間を掛けて火入れされているというそれは、サーヴされた時点からとても美味しそうな香りが食欲を誘う。スレート(?)のお皿に佇む姿は、見た目には見事なまでに素っ気無いが、ナイフを入れてみると湯気が立ち、口に運ぶと熱々の旨みがジュースのようにあふれ出す。蕪を、美味しいと認識して食べた経験は初めて。ワインは、岩手のリースリング・リオンというちょっとした変化球。水のように透明な液体。ほのかに甘みを纏っている。
●信州和牛のロティ、そのジュと春キャベツ … レギュラーだと岩手のイチボのようだが、今は手に入らないそうで信州和牛に。柄の異なるラギオールナイフの中から、好きなものをチョイスするというちょっとした遊びの演出を経てサーヴ。カトラリーで触れるとふるふるゆれるくらいの柔らかさを持ったロティ。切り口から見えるのは、レアもレアの色みながら、すっくとした肉の味。胡椒などのシンプルな香辛料での味付けで充分においしい。また、ジュの風味は強く、野太いがブイヨンのように複雑な味わいが心地いい。ワインは、シャプティエのクローズ・エルミタージュで。ちなみにこれは、モレ・サン・ドニの赤かこちらで、ということで選べたもの。あまり強く味付けをしていないのでブルゴーニュでもいいんです、とのことだ。
●デザート・空想上の苺畑 … 豆のアイス(何豆かは失念)と苺、そのゼリーのようなもの。どうやったのかは秘密とのことで教えてもらえませんでしたが、苺の芯が透明なゼリーのようになっていて綺麗。瑞々しい苺の果肉を味わうというよりかは、その酸味のエッセンスを楽しむようなお皿。ワインは、ボルドーの甘口。ピュアな貴腐の甘みのみのものではなく、包まれたような苦味も感じさせるものだが、このくらいの方が表情豊かで楽しい。
●カフェ … 珈琲か紅茶、ハーブティを。結構何回も注いでくれて嬉しい。ミニャルディーズでは、マカロンや食感が面白いチョコレート、お楽しみのチュパチャプスが登場。
料理は、味付けの方法論で言えば、ライトフレンチの範疇なのだろうが、旨みの多様さ、味わいの深さはその領域を遥かに凌駕する。お皿ごとに、象限の異なる旨みが描かれており、構成が綺麗。ひと皿ひと皿で味わっても、それだけで単純に美味しいのだが、食べ進めていく中で、ふと、全体を俯瞰した際に、コース全体を貫く共通のコードのようなものを見出して楽しくなってしまう、そんな感じ。見た目を着飾ったような、鮮やかなだけの料理の真逆にあるような料理達。(こちらのお皿のビジュアルはシンプルでおとなしいくらい)もちろん奇を衒っただけの変化球のようなお皿はなくそれぞれに完成度も高い。サーヴィスも、丁寧で嫌味もなく心地よい。
帰りにはプティ・フールのお土産まで戴き、本当に何から何まで。とても楽しい時間。ワインも合わせると、デジュネで、リーズナブルなコースでも¥10,000-/人くらいになってしまいますが、正直、どこかで食べるディナーの外食を一回我慢してでも、また来たいと思わせる。もちろんディネも。
2位
1回
2010/12訪問 2014/09/21
駒沢大学駅近くの1軒。R246沿いの立地ながら、店内に入りテーブルにつくと極めて静か。
この日は、Menu de Merveilleux de Legumes(野菜のコース)で。
まずは、グラススパークリングで喉を潤す。
DEUTZ BRUT。酸味と果実味がどちらもある意味控えめながら綺麗に両立した繊細な味わい。
アミューズに、チーズを載せて焼いたパイ。その名の通りのシンプルなひと皿。
しかし、シャンパーニュの香味とはちょうどいい相性。
次に、牡蠣の蕎麦粉をつけて焼いたものと、チーズのガレットのようなもの。
蕎麦粉をつけて焼いたものは、先日とあるお店で大変おいしいものを食べられたので、
期待したが、こちらはそこまでの驚きは無かった。もちろん、普通においしい牡蠣。
この辺りから飲み物は白ワインをボトル(Silex 2001/Didier Daguneau)で。
続いては、九条葱と魚介類のア・ラ・ナージュ仕立て。
こちらは葱をうまく仕立てたもので、パッとみテリーヌのようなビジュアル。緑が鮮烈で綺麗。
味わいは、甘みの他に辛みも葱そのものだが、苦味はない不思議なもので、食べられそうで食べられない味。
パンは、やや熱めにサーブされる胚芽がしっかり見えるもの。
パリッとしたクラストともっちりしたクラムで、食べやすく、クセがない。
さっぱりした無塩バターは、ほんのりした旨みが幾ら食べても食べ飽きない。
お次は、白菜のブレゼ。
丸一日かけて仕込んだという白菜は、ポーションのボリュームもあり、見た目にインパクトがある。
味わいは、鶏ベース?のソースの旨みと白菜の甘みが調和した優しい味付け。和風というか、日本的な味わい。
添えられたミモレットと黒トリュフの変化に少し浮気をしながら食べ進めるこのお皿は、
前菜という位置づけながら、個人的にはメイン並に楽しめた。この日1番のヒット。
続いて、ポアソン。鮟鱇と伊勢海老のポワレ。
ぷりっとした鮟鱇の身と、また違う食感でのぷりっとした伊勢海老の身。
ソースはバター?系をたっぷり使った味付けの濃厚なもので、これらの白身にはちょうど良い。
ヴィアンド。蝦夷鹿ロース肉のポアレ、無花果などのドライフルーツのパイ包み添え。
鹿肉の繊維質な食感と痩せた味わいが結構好きなので、この時期の定番ながら嬉しいひと皿。
肉が塊として厚めにカットされているのも嬉しい。
コンポートのたっぷり入ったパイ包みと合わせて口に運ぶと、バランスはちょうどいい。
私は、鹿肉そのものの味わいを楽しみたかったので、そのまま別個に食べてしまったが。
グラニテに、エスプレッソ?のプティングとシャーベット。ビターにさっぱりと。
デセールは、牛蒡のタルトレット味噌風味、シャーベット。
ストレートな牛蒡の風味は、苦手な人には辛いかも。ただし、苦手であれば他のものに替えてくれるそうだ。
最後にカフェとチョコレート。それほどこだわったものではなくシンプルなもの。
美味しい野菜が食べたくて訪問したが、魚・肉含めて全体にシンプル&オーソドックスなお皿だった気はした。
ただし、白菜のブレぜは大ヒット。一見シンプルだが、あれほど繊細な味わいの野菜料理は食べたことがない。
可能であれば、毎日でも食べたいくらい。
また、コースは、そこそこの一般的なプライスだが、ワインは安かった。
物にもよるが、リストのワインはボトルによっては2010年現在の市価と同等程度では。
ワインも、料理もまた楽しみにして訪れたいと思える1軒。
3位
1回
2011/07訪問 2011/07/21
品川駅至近のオフィスビル街の1Fにこじんまりと存在するお店です。
周りには居酒屋もあったりのビル飲食店街の中のロケーションで、
あまりにも日常的な空間の中にいきなりあるので、少しの違和感はありました。
店内に進みワインバーでの利用を伝えると、
そのままウエイティングスペースであるその場で待つ様に言われます。
椅子に腰掛けると、目の前ではピアノを演奏されている方が。
明度を落とした照明、ビルならではの高い天井と柔らかいピアノの音で、
気分は一気に非日常へ運ばれます。
入って左手のフロアがワインバーで右手がリストランテのしつらえのよう。
ワインバーのフロアは、素のテーブルで。
チラッと見たリストランテのフロアではクロスが引かれていました。
窓際の席に座ると目の前はデンっとオフィスビルが。
この辺りはビルとビルの間が緑化されていますが、
ライトアップされた街路樹の緑の背景にそれらのビルを眺めれば、
その姿もジオメトリカルな光のオブジェに見え…なくもない。
まあ多少の圧迫感はありますね。
グラスのワインは、プライスごとに¥700-、¥900-、¥1,200-、¥1,800-のレンジで。
¥1,800-以外はそれぞれ数種づつのオプション。
¥1,800-のものは本日のスペシャル、といった扱いでこれだけ赤ワインのみのようです。
まずは、¥700-の中からプロセッコをお願いして。
100mlと明記されているだけあってたっぷりなサーブ。
イタリアワインについて背景知識がないので何ともいえませんが、
お店で飲んでいると思えばそれなりにリーズナブルな気がします。
そうしているうちに前菜のワゴンの案内が。
フードのメニュにある前菜を、一部熱い調理のものを除いて、
ワゴンサービスのように案内してくれるもの。
思わずこのプレゼンテーションは上手いな、と思ってしまいました。
なぜなら…前菜は飛ばそうと思っていたのに、思わず頼んでしまったからです。
(断りづらくもありますw)
キノコのマリネ。¥600-也。ヴィネガーの酸味もほどほどに食べやすく。
で、そのままアラカルトで2つほどオーダ。
「メカジキのリングイネ プッタネスカ仕立て オレンジの香り」(¥1,800-)
「処女牛の炭火焼」(¥1,500-+¥2,000-)
ちなみにフードも基本的にはプライス固定で、前菜は¥600-、アラカルトは¥1,500-、
パスタ・リゾットが¥1,800-です。あとはそれぞれにex.のお皿が幾つか。
そうこうしているうちにグラスも空き、次は¥1,200-のグラスから、シチリアのシャルドネ。
南というか、新世界的なアルコール感の高いもの。
ボトルの最後だからか、やや酸化したようなニュアンスも。
メカジキのリングイネ。
熱々の状態でのサーブで少しだけ食べづらい程。それにしてもオレンジの香りが凄い。
食べてみるとこの香りのトーンの強さと、ポモドーロの酸味の強さが釣り合っています。
嗅覚と味覚という異なる感覚器でバランスしているのが面白く、お皿の完成度の高さを感じます。
お次のグラスは、これまた¥1,200-のものからモンテプルチアーノ。
モカのような、何とも印象的な甘い香りが漂います。
処女牛の炭火焼。
小さめのポーションですが、口に運んで衝撃。
柔らかな肉質とリッチな脂。やや甘みのあるソースがそれらの旨みを優雅に助長します。
ソースが真っ白いキャンパスを広げたならば、そこに脂がサァーっと彩りを描いていくような。
そしてそれらは、それら全てを優しく包みこみ調和させる肉の食感があってこそ。
今まで、ビーフステーキというものの美味しさは、
大体自分の頭の中にイメージがあって、好みのお店も見つけて…なんて思っていたのですが、
今回のこのお皿は、そんな自分の思い込みをあっさり凌駕していました。
これほどに美味しい牛肉料理を食べたことがありませんでした。
こういう自分の味覚体験の幅・深さを拡げてくれるお皿との出会いがあるから、
食べ歩きはやめられませんね。この感覚は久々で、思わず嬉しくなってしまいました。
アロマフレスカは未訪ですが、そちらでビステッカを頼んだらどうなってしまうのでしょう。。
最後にグラッパで〆。
今回は、ex.のお皿も頼んだりなのでそれなりのお値段でしたが、
コンパクトに済ませようと思えば、それもできる気がします。
そう考えれば、イタリアンのワインバーとして料理も美味しく、雰囲気も良く、
それなりに懐に優しいプライスなので、使いやすいのでは。
雰囲気は、高級感があるというのではなく、品が良いとでもいえばよいのでしょうか。
カジュアルなのに安っぽくない、という感じです。
フロアのサービス陣の往来が多少気になったのは、
偶々の席の配置かワインバーのフロアだからかは分かりませんが、
そんなところまで求めちゃ、、、と思いつつ帰途につきました。
是非また訪問したいです。
4位
1回
2011/03訪問 2014/09/14
こちらのお店、Barでありながらバーガーでも有名なお店。
この日は、申し訳なく思いながらもバーガー目当てで訪ねてしまった。
参宮橋の駅から徒歩数分。坂状になった道路沿いの螺旋階段の上にお店が。
縦に細長いスペース。カウンター席が5,6席、テーブル席が3席ほど。
まずは、ドラフトのビールで喉を潤す。お店で飲むビールが美味しいのはなぜか。
やはりドラフトだからだろうか。決して純粋主義ではないつもりだが、そう思えてしまう。
フードをいくつか。やはり煙物が多い。ナッツとポテトチップを。
燻製されているだけで、これだけニュアンスが加わるのだから、
やはり食べ物は味覚だけではなく、嗅覚も大切。
個人的には、ナッツよりもポテトチップの方がツボに嵌った。
スモーキイなアイラモルトでも、といきたいところをグッと我慢。バーガーがまだだもの。
ドリンクは、Barらしく、モルトがだいぶ充実。しかしそれに負けないくらいビールも充実。
Barでビールが充実しているお店って珍しい。
カクテルでは、フレッシュフルーツものも、黒板に記載が5,6種。
折角来たのに、カクテル無しでは失礼なので、ひとつ頼んでみた。悪くない。
しっかりしたお酒でますます意外感が高まる。
そしてバーガー。この日は通常メニューではない、お肉たっぷりのバーガーだったが、
これ、かなり美味しい。ジューシイで、肉厚。それでいてもたれない。
付け合せの胡瓜(ピクルス)もほんのり効かせたスパイスが絶妙。
お店の方の接客はくだけた感じで、雰囲気的には、ダイニングバー+オーセンティック÷2といったところ。
しかし、フードは美味しくお酒は本格的。ついつい足が向くそんな1軒。
フードとドリンクの多様性、お店の空気、ハマリ具合、合わせて★*4つ、としました。
個人的に好きなお店(Freiheit)に似た雰囲気のお店、東京では初めて。
バーガとポテトをつまみながら、ビールをゴクゴク飲む、なんてさぞかしウレシクなっちゃう一瞬に違いない。
5位
1回
2011/04訪問 2011/04/30
昼食時、イタリアンを食べたくて探してみたら、
近くにあって評判のよさそうなこちらへ行ってみることに。
柏の駅前のやや外れ。飲食店街から住宅街へと変わる狭間というか。
何もない通りにひっそりあるので、ちょっと見つけにくいかもしれません。
お店の中は、カウンターが5席ほどに、テーブル席が6卓くらいだったか。
天井がやや低く、ちょっとしたくぐもり感がある。オープンキッチン。
スタッフはシェフとお弟子さん、サービスの方がお1人のようですので、
これくらいがちょうどいいのかも。
せっかく評判がいいお店だったのと、パスタ以外のものも食べたい気分だったので、
パスタに肉or魚料理がつくコースCを所望したところ、時間がかかるがよいか?とのこと。
1Hくらいなら時間が取れそうだったので、その旨を伝えると、
「混んできたら1.5Hくらいかかるかも…」とのことで、次の予定があった為、
なくなくキャンセルさせて頂き、前菜とパスタ、デザートのコースBに。あぶないあぶない。
こちらの格好がスーツスタイルだった為、配慮して頂いたようだ。
こういうインフォメーションはありがたい。(頼む際にこちらが確認すべきだったが。。)
ちなみに開店直後からすぐにお客さんが増えていき、ものの15分ほどで8割以上の混み具合。
ということでコースBに。¥1,200-
前菜はカルパッチョ。ドレッシングがありていの物でなく、
ランチサラダによくあるように野菜もパサついておらず、いい。
これだけでちゃんとした料理店であることがわかるもの。
パスタは砂肝のレバーペーストソース。
具材がたっぷりで、ソースも濃厚だが繊細で、
ワイン飲みながら食べたくなるような濃いめの味付けのもの。
コース料理の中の一品のような完成度の高さ。おいしい。
デザートは、はっさくのアイスとビスコッティ。
素材の風味を残したアイスとカチカチの本格的なビスコッティ。
コーヒーも澄んだ味わいで上品。
小さなお店だが、料理は丁寧でクオリティが高く感じる。
ランチでこれであれば、ディナーも美味しいことが容易に想像できる。
もし周辺に住んでいれば、週末などの外食でおいしいものを食べたい時などに、
積極的に出かけたい、いいお店という印象。ご近所の方がうらやましい。
6位
1回
2011/04訪問 2011/04/29
北参道の交差点の近くのお店。
この辺りでは人気店らしく、何度か予約なしで訪問して入れず終いだったが、
休日のランチにのんびり待ってみる。
店内は全てテーブル席で、15卓ほどあるか。席間はややタイトですが、狭くはない。
カジュアルな構成のフロア&雰囲気なので、色々使い勝手がありそう。
こういうお店が普段の生活の中にあると嬉しくなる。
ランチは、¥1,000-のパスタランチ、¥1,500-のメインのランチ、¥2,000-のパスタ&メインのランチ。
この他にディナーのメニューからシェフのお任せで出される¥3,500-のコース。
今回は、パスタ&メインのランチに。パスタは6,7種から選択できる。リゾットもあり。
魚介のジェノヴェーゼのリゾットを選択。メインは肉or鮮魚料理とのこと。
まずは、パンが出されます。
全粒粉のシンプルなパン。外側がパリッとしており、内側もパンの風味がたっぷり。
また、一緒にサーブされたバターが抜群の美味しさ。
ほんのり塩加減のありながら、マスカルポーネチーズのような甘みのある爽やかな酸味。
前菜に、バーニャカウダソースの温野菜。
野菜も普通のお味ですし、ソースもちょっと味付けが薄味で、それほどかな…と思っていたら、
玉葱の甘さが飛び込んできました。うん、いい。
リゾット。パスタ&メインのコースなので、多少ポーションは小さいのかなと思っていましたが、
いやいやなんの、普通のお店だったら充分フルポーション相当なもので。
きっちりしたリゾットでジェノヴェーゼの風味を堪能。
メインの豚ロース。カボチャのソースで。
付け合せのカボチャのパイ?もミルフィユ状で手が掛けられている印象。
豚はしっかりした肉質で、脂が少なめに。
デザートは、マンゴーのムース。マンゴーのソースとベリーのソースを添えて。
やわらかく、甘すぎないお味。最後にエスプレッソで〆て。
この、前菜+パン+パスタ+メイン+デザート、ドリンクという内容で、
¥2,000-てかなりコスパが良いように思います。
ちなみに、夜はハウスワインが¥1,500-で2H飲み放題のよう。
今度はディナーで来てみたい。
7位
1回
2011/09訪問 2011/09/22
秋田市の繁華街の1軒。地方の繁華街らしい、色んなお店が綯い交ぜになった街にあります。その佇まいは拍子抜けするほどあっけなく、ただそこにあるのみ。窓の無い扉の横にあるドレスコードを記した一枚の板は、お店の矜持を謳ったさながら表札の様ですらあります。初めてのお店であっても、緊張より好奇心が勝るのは旅先の地での旅行者の特権、はたまた不精でしょうか。とにもかくにもお店の中へ。
外よりグッと暗い、しかも白色LEDのような冷涼な明りはそれまでのお酒を一瞬忘れさせてくれます。パッとみた限り、席はカウンターのみで7,8席程。奥には生花の姿も。この時点では他にお客さんもなく、カウンターの中に居られる白いバーマンジャケットのマスターが凄みを発します。あいにくの天候の日でしたが、それまでに入ったお店にはそれでも人が居て、この区域もちょっと賑わいがありました。しかしこのお店の中の静寂はそれらとは無縁です。マスターがそれを良しとしているのかは分かりませんが、確かに明らかに辺りの雰囲気と異なる世界感。
チャームには、ドライフルーツの盛り合わせ。色とりどりの色彩が白基調のライティングに映えます。これは綺麗だな、と。というのも他のお店では出会ったことが無かったので、新鮮ですらあります。バックバーを見てみるとモルトはスタンダードなボトルのみが並んでいるようでしたので、やはりココはとカクテルをチョイス。幾つかロング・スタイルのスタンダードを重ねてみる。すると何となく、ショート・スタイルが美味そうだと思いたち、ギムレットなぞをオーダしてみました。そして供されたロング・ステムはやはりかなりの完成度。ゴツっとした輪郭があり、硬派なカクテル。かなり幸せになる一杯でした。
お会計は都合4杯で¥7,000-程。お安くありません。付近の相場からしたら尚のことでしょう。それでも、このお店の完成度は以前ご主人がお店を開いていたという銀座のBarと同等といってよいものだと感じられました。どの街でもこのようなお店が1軒は在って欲しいと思うような、貴重な、スーパー・オーセンティック・バー。お店のマスターがご自身の地元でやるようなお店というのは、東京にあると目立たないのかもしれませんが、その土地にあるとより一層輝くお店になるのだと思います。各地のこういうお店はやはり訪ねてみたいですね。旅の思い出をより深いものにしてくれます。
8位
1回
2010/12訪問 2010/12/11
鹿嶋市の郊外にある細い道沿いの1軒。
見た目は古そうないかにもなラーメン店風。
中に入ると、カウンターが4,5席程に小上がりのテーブル席が4卓分程。
この日は、お店のおススメっぽい、がっつり醤油をお願いする。
暫くして配膳された、そのラーメンを見て一気にテンションアップ。
美味しい料理は、だいたい見た目からして美味しそうな雰囲気が漂うものですが、
ここも正にそれ。
スープを一口運ぶともう、それは堪らない。
とんこつ醤油と魚介節のブレンドと思われるのですが、
とんこつはまったくクドくなく、魚介の旨みがものすごい華やか。
香りではなく、味わいがふわっと拡がっていく感覚、
ラーメンで感じたことは殆どないのですが、ここのスープにはそれがある。
麺も、もちもちしながらのびすぎない、
ギリギリのタイミングで茹で上げられていると感じるくらい、絶妙な食感。
これ以上でもこれ以下でも、この食感は味わえないのでは。
チャーシューも、脂は少なく、しっかり肉の繊維を感じさせる
昔ながらの正統派チャーシューが、きっちりとしたクオリティ、かつボリュームもあるもので出てくる。
脂身煮崩れ系のチャーシューより、このタイプのチャーシューが好きな人には満足度が高いと思う。
鹿嶋の、しかも辺鄙なところにあることが信じがたいクオリティの1軒。
もうひとつのおススメである潮ラーメン他、全てのメニューを試してみたい。
※CPは、味わいの満足度を考慮して★*4としました。
9位
1回
2011/11訪問 2011/11/13
骨董通りをつらつらと歩いていくと、ひっそりと佇むこちらのお店。理由があり一度キャンセルとなりかけましたが、せっかく予約が取れたのをふいにするのも、と考え直し訪問を決行。道沿いにあるお店とは言え、サインはとても小さくBの字が浮かぶだけなので近くまで来たらお喋りもそこそこによく探しましょうw店内に入ると、カウンター席が10卓ほどに、テーブル席が4卓ほどでしょうか。それほど広くない店内なので、この日はお客さんが一杯に入っていたのですが、そうすると結構ワイワイした雰囲気で活気があります。
ここはメニューが一ヶ月ごとに変わっていくそうですが、この日のメニューは以下の通り。
●虎フグ叩き 炙り唐墨 揚げフグ皮 すだちあん ポンテケージョ … 虎フグをアレンジした先付け。しっとりとした食感で上品。ちなみにポンテケージョはシンプルなもの。お酒はBASSペールエール(¥800-)。ドラフトだが、酸味と麦の味わいが残っておりこんなにおいしいビールは久しぶり。
●デュクルセル仕立 蟹 百合根茶碗蒸し 白子ムニエル … 碗の中を混ぜて召し上がってくださいとのインフォメーション。食材は和食のものですが、かなり洋食系統のお味。蟹の身の食感も残しつつ濃厚でおいしい。
●カワハギ肝寿し 葱フリット/炙り漬け金目鯛 岩塩 山葵/雲丹焼きおにぎり 三つ葉 … 小さめのポーションながらこれも繊細な味わいが楽しめるひと皿。カワハギは食感が、金目鯛は繊細な脂の味わいが、おにぎりはやや焦げ目の付いたご飯と雲丹の取り合わせがそれぞれとても美味しかった。特に金目鯛の、厚さがあるがさらりとした脂の旨みは、肉類ではまず出会えない非常に美しいもの。お酒は折角なので日本酒をということで醸し人九平次の大吟醸(¥2,000-/一合)。ブルゴーニュタイプのグラスで供されます。端整なお味。
●フォワグラソテー 丸茄子揚げ 木の子あん トリュフ … その名の通りフォワグラと丸茄子にあんをかけトリュフを振りかけた贅沢な一皿。だが、フォワグラと揚げた丸茄子の組み合わせの妙がこのお皿の肝ではないでしょうか。フォワグラの脂質的な旨みと、丸茄子の水分を、それぞれのソテーと揚げという調理法によって間を取り成して、上手く溶け合わせています。
●海老芋団子 蛤スープあん 海苔 山葵 野沢菜 … 海老芋団子の中には帆立や海老が隠れていて楽しい一皿。
●地鶏炭火焼き 伏見青唐 根三つ葉浸し マロンゾーラ … 根三つ葉浸しのみ小鉢で最初にサーブ。青いシャキとした味わいがいい。そして地鶏炭火焼き。余計な手を加えずシンプルに焼いたもの。マロンゾーラは栗をふかしたものに、ゴルゴンゾーラのソースをトッピングしたもの。私はこの日はこのお皿がベストでした。というのも、料理単体の美味しさをさることながら、この時に飲んでいたグラスワイン(シャルドネ/¥1,500-)との相性が素晴らしく良く、鶏の旨みの奥にある僅かな脂の甘みと調和して、口の中でふわっと花開いて行くような恍惚感。こういう体験はそうそう出会えないですね。
●干し貝柱鍋 焼尼鯛 蕪 水菜 厚揚 … 小ぶりの鍋はグツグツと煮立って。でも一口、口に運ぶと、かなりしっかりとした出汁系の味わいがしっかりと、しかしじわじわと拡がっていきます。その透明な琥珀色のスープの存在感は、味わい自体は全く異なりますが、まるで洗練されたコンソメ・スープのようです。お酒はあまり我ながら褒められたチョイスではないことを自覚しながらも、どうしてもピノが飲みたくなり、オーダ。2004のシャンボル・ミュジニ-1er(¥1,800-)を。ヴィンテージが2004だったので、もう少し分かりやすく開いているかなと思いましたが、抜栓直後なこともあり少し閉じ気味。待っている間にやや温度が上がりすぎてしまいました。。
●旬野菜 … お酒のアテです、なんて料理長が笑いながら出してくださいました。確かに。上品ですが薄くなく、お酒が進みますね。
●ふぐ雑炊 とき卵 浅月 ポンズ … 〆のご飯。奇を衒ったところないオーソドックスなもの。
●白いコーヒー&黒胡麻シャーベット メイプル柿(+¥800-) … オプション扱いのデザート。黒胡麻シャーベットは粒子感が粗く、たとえ甘いものが苦手な方でも食べ易いシャーベットではないでしょうか。胡麻の味わいがうまく出ています。白いコーヒーは食体験における経験の罠を楽しませてくれる逸品。とろっとしたプリンなのですが、味わいは正しくコーヒーの味わいをしているので、その白い見た目とのギャップに戸惑いを隠せません。とてもウィットに溢れたデザート。そしてしっかりと美味しいところが流石です。
トラディショナルな和食というよりはモダンなアレンジが強いですが、私なんかはこういう料理を食べていると、世界の距離が近くなって、1つのジャンルに捉われることなく広く影響を与えあうこの2000年代という時代性を感じてそれはそれで感慨深くなります。
ちなみに、こちらのお料理、以前訪れた栃木にある「環坂」のお料理に通じるものを感じます。向こうはフレンチがベースで和食のテイストを取り込んでいるものですが、このようにアプローチが全く反対の筈の2つのお店の料理の方向性が似ているというのはおもしろいですね。日本人の味覚で、世界の料理のカテゴリを越えていったときの結果としてのお皿が、相似性を見せているのかと思うと思わず楽しくなりますねw
10位
1回
2011/08訪問 2011/10/18
11/10再訪しました。相変わらずの、カジュアルですがいいレストラン。今回はビフカツサンド・セット。¥1,800-ちょっと。サラダとスープ、ビフカツサンドにアイスorシャーベットとカフェ。今回の白眉はスープ!コンソメかコーンスープを選べるので今回はコーンスープをチョイスしましたがこれがヒット。ポタージュと言ってしまうのは憚れるような絶妙にクリーミーなとろみに、その感覚に寄り添うような繊細でミルキーなスープは相当美味しい。そして、ビフカツサンド。見ただけでうっとりしてしまうような綺麗な色味のビフカツ。小ぶりなサイズは上品すぎるほどですが、お味もその通り。とても素敵なカツサンド。
お店のファサードやインテリアは簡素ながら、出てくる料理はしっかりした品質の高いもの。こういうお店、近所に1軒は欲しいものですw
==以下11/08記=================================
両国の街中にあるお店。
結構年季の入った内装で店内はそれほど広いものではなく、
テーブル席で20人も入れば一杯かと。
少し狭いキッチンですが、ビシッとしたコックの方が2人準備している様は立派で、
美味しいものが頂けそうな雰囲気があります。
メニューは、ランチでもアラカルトの単品ものが前菜で¥1,000-前後、
メインもので¥1,500-~と普通に食べようとするとそれなりにしそうなお値段。
¥3,000くらいからでコースなんてものもあります。
この日は前菜代わりにコンソメ、メインに鴨肉の黒胡椒焼を頂きます。
待っている間にもどんどんお客さんが入ってきて、
ご近所の方に愛されるお店なのだなーと実感。
さてお料理です。
コンソメは洗練された、というよりは、少し具材のニュアンスを残した、といった印象。
こういう街場の洋食屋さんにはこっちのタイプの味わいの方が合いますね。
鴨については、食べやすい大きさにカットされたお肉はもちろん程よい柔らかさ。
脂が意外にたっぷりですが、そのまったりした味わいはおいしいです。お酒でも頼みたくなりますね。
ソースは控えめに、あくまでも引き立て役に徹している感じです。
ちなみに、お酒と言えば、ワインは国別にそれぞれ赤白で1種づつほどのカジュアルさ。
セラーとかは無さそうに見えましたがどうでしょうか。ビールなども置いてあります。
近所に住んでいる家族連れなどが、週末たまにちょっと食べに行こうか、
といった画が似合うような懐かしい雰囲気の洋食店で、微笑ましい気分になるお店でした。
今年もこの季節ですね。今年はあまりいいお店行けなかったかな…と思っていたら、結構いい印象のお店がありました。
ということで、下記。
①レフェルヴェソンス…料理を食べるのにそれ以上の楽しみもあるお店、といったら褒め過ぎでしょうか。
個人的なフィーリングのレベルであるとは思いますが味覚以外の楽しさもある素敵なお店。
②ラ・ターブル・ド・コンマ…念願叶っての訪問ができたお店。色とりどりの野菜のお皿達は流石の技です。ワインもGood!
③アロマクラシコ…ワインバーはカジュアルですが、それでもハイレベルなお皿が楽しめて好印象。穴場ですね。
④BarShanks…再訪出来ていないことが残念!色々ありそうなお店。バーガー大好き。
⑤zoe's…こちらも再訪出来ていないことが残念なお店。ディナーが間違いなく良さそう・・・
⑥トラットリア・タンタボッカ…牛肉祭りしたいです。
⑦ル・ヴェール…今年の旅先の出会い№1(旅館は除く)!背筋のシャンとするBarです。
⑧まるみらーめん…ラーメンというジャンルの中でここまで繊細な味覚体験を味あわせてくれたお店はありません。
⑨La BOMBANCE…季節毎に訪ねてみたいお店です。
⑩クインベル…メニューの端から端まで試してみたいお店です。