ミシュラン大阪・京都版の発売で、メディアは騒いでいますが、地元で発売されて、ミシュランの「実力」が逆に分かった気がします。
確かに、ヨーロッパでおいしいものを食べようというとき、私もミシュランを参考にしていました。もちろん、様々な情報の一つにミシュランもあったわけで、ミシュランを聖書のように思っていたわけではありませんが、何十年も積み重ねた調査の結果であり、それなりの「権威」を認めていたのも事実です。
ところが、東京版、そして今回の「上方」版が発売されると、ほかのガイドブックとそれほど大きな違いがないこと気付きます。日本版のリサーチは、どうして行われたのか、地道に全店舗を回ったのでしょうか。コストの点でも、そんなわけはありません。これまでのメディアへの露出に基づいて「あたり」をつけて行っているのでしょう。
例えば、今回、京阪で予備調査で1000店を回ったとします。食費が2万円として、覆面調査員二人がそれなりの調査員であれば、経費は2万円、予備調査だけでも4千万円かかってしまいます。その後の本調査、そして記事作成、本の製作費はかなりのコストに、10万部売っても、やっと元が取れるかどうか、すべては推測ですが、要はそこまで手間暇かけた調査とは思えないし、結果を見れば、なんだその程度、というものですね。ほかのメディアにかなり依存した評価、そして他のメディアがそのミシュランにまた依存するという相互依存が自己展開を始める、よくあることですが、まあ、その程度としておいた方がいいのでは。
それにしても、関西のメディア、「粉モンが入らなかった」と報道したが、ばかげた報道。もともとミシュランは、ピッツァやケバブ、タコスなどの店は対象ではなく、それなりの「食事」の店を評価したもの。その上、「粉モン」といういい加減な言葉を使い、それが関西の特徴とするのも不愉快ですね。そのようなことを言えば、米食文化以外、ほとんど世界中の農耕文明が小麦粉文化、トウモロコシ粉文化です。