漫画「美味しんぼう」にも登場するお店。300年以上の歴史を誇るこの店は、その土鍋が命だそうです。この土鍋には長年使い込んだためエキスがしみ込んでおり、ただの水で雑炊を作っても美味しいそうです。
この店のコースは1つだけで、前菜としてしぐれ煮、鍋が2回、ぞうすい、水物が23000円です。ここでは客の目の前で鍋を煮込むのではなく、予め調理された鍋が出てきます。肉片が人数×2、あとはスープのみです。それが2回。店員さんは「スープも全部飲んでください」といいます。ぞうすいに使うスープは残さなくて良いのでしょうか?それともわざわざ別取りするのでしょうか?
スープは生姜の味がきついのですが、すっぽんのエキスがたっぷりでなかなか美味いです。しかしこのスープはかなり澄んでいて、とてもこの店で肉を煮込んで取ったとは思えません。そういえばこの店のスープの缶詰が、大手デパートで売られています。すっぽんそのものもこの店で飼っているわけではありません。つまり養殖場の直近にある工場で生産されたスープなのです。その出涸らしの肉は前菜のしぐれ煮になります。
ついでに言うと、ここの若女将の接客はとても客商売とは思えません。店に入るとこちらをひと睨み。「いらっしゃいませ」とも何も言わないので、こちらから「○○で予約していますが」というと、後ろの店員に向かって「○○やって」と怒鳴る始末です。しかもさん付けではなく、呼び捨てで。あまりにもひどい応対に、部屋係の仲居さんに「あの女将だけはこの部屋に来ないで欲しい」と言い伝えたくらいです。
命の鍋はそのなべ底が真っ赤になるほど、激しくバーナーで熱せられています。それは単なる演出に過ぎません。歴史を感じされる建物とその真っ赤な鍋だけが、この店では価値があります。スープと肉だけを食べるのなら、デパートでまったく同じ味のものが売っているのでそれで十分です。不愉快な接客を受けることもないし、格段に安いですから。
前菜から水物までわずか1時間で23000円(飲み物別)。もちろん帰りに別の店に食べに行ったのは、言うまでもありません。
勘違い度:×××
CP:悪
オリジナリティ:有