真壁かべさんが投稿した鮨処 一石三鳥(東京/新橋)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

かべちゃん食べログ紀行

メッセージを送る

この口コミは、真壁かべさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

鮨処 一石三鳥汐留、新橋、御成門/寿司、海鮮

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2026/06 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

出汁と鮨と匠の一手間

渋谷駅からほど近い坂の上に構える寿司屋さん。

駅周辺の賑わいから少し離れた先に位置し
店内は和を基調とした設えで
木材の質感や左官の表情を生かした造り。

視界を遮る要素が少なく
空間全体へ静かな緊張感が行き渡る。

席はカウンターのみで構成され
職人の包丁使いや握りの工程まで目に入る
料理へ意識が向かうよう計算された雰囲気。


一石三鳥グループの鮨業態として展開され
旬の魚介と酒を軸にしたおまかせ構成が特徴。

日本酒への注力も強く
全国各地の銘柄が揃うため
料理ごとに異なる組み合わせを模索できる。

マグロとキャビアの冷製出汁は
この店の方向性を象徴する一皿。

透明感のある出汁の中へ
鮪の力強い旨味とキャビアの塩気が重なり
海の要素が幾重にも積み重なる構成。

出汁側は過度な主張を避けながら
素材同士を結び付ける役割へ徹しており
鮪由来の濃度を引き立てる。

キャビアも存在感だけを競う使い方ではなく
塩味の配置によって全体へ立体感を与える。

和食の技法を土台としながら
現代的な感覚も織り込まれた内容で
序盤から印象へ残る仕立て。

トキシラズの握りは
身質の豊かさが際立つ一貫。

表面には美しい艶が宿り
赤橙色の身には脂の細かな筋が浮かぶ。

脂質の存在は確かでありながら
重厚方向へ寄り過ぎることはなく
魚本来の香りが中心に据えられている。

噛むごとに旨味がほどけ
後半には川魚とも海魚とも異なる
独特の余韻が残る。

派手な鮮烈さより
素材の魅力を整えて届ける握りという印象。

甘エビの叩き握りは
一般的な握りとは異なる表情を見せる。

細かく叩かれた身は均一ではなく
あえて残された粒感によって
食感へ変化が生まれている。

甘海老特有の濃密な旨味が広がり
ねっとりとした質感の中から
甲殻類由来の風味が続いていく。

赤酢の効いたシャリとも調和し
双方が競合することなくまとまる。

見た目の華やかさではなく
構成力によって成立する一貫。

鰻の白焼きは
余計な味付けへ依存しない仕立て。

表面には香ばしさが宿り
内部には鰻特有の脂が保たれている。

タレを纏わせる蒲焼きとは異なり
素材そのものの個性が前面へ現れるため
魚としての魅力がより鮮明になる。

皮目の香気と身の旨味が交差し
単なる箸休めでは終わらない存在感。

握り主体の流れの中へ
異なる角度から奥行きを加える役割も担う。

椎茸出汁の稲荷寿司は
終盤に差しかかる頃だからこそ際立つ内容。

油揚げの甘さを強調する方向ではなく
椎茸由来の香りを軸に組み立てられている。

噛み進めるごとに出汁の風味が広がり
酢飯との結び付きも緻密。

派手な食材を用いずとも
記憶へ残る理由が伝わる。

一見すると素朴に映るものの
細部まで計算された構成によって
独自の存在感を確立している。

締めの蛤出汁のうどんは
ここまで続いた流れを受け止める一品。

出汁には蛤由来の旨味が溶け込み
香りの広がり方にも奥行きが生まれる。

麺は出汁との一体感を重視した仕上がりで
過度な主張を見せない。

魚介の余韻を損なわず
食事全体を穏やかに収束させる役目を果たす。

最後まで構成の精度が崩れない点にも
店としての完成度が表れている。

食後のイチゴの白羊羹は
和菓子としての品格を保ちながら
果実の個性を巧みに取り込んだ内容。

白餡のまろやかさへ
苺由来の香りが重なり
軽やかな印象を残す。

色彩も美しく
最後の一皿として不足がない。

甘味で強く押し切る方向ではなく
余韻を静かに結ぶための
着地点として機能している。

酒類も非常に充実しており
特に日本酒の選定には強い拘りが感じられる。

淡麗な銘柄から旨味を備えた一本まで幅広く
魚種や調理法によって選択肢を変えられる。

配膳や説明も簡潔で
必要以上に会話へ踏み込まず
食事へ集中できる距離感が保たれている。

職人の技術を間近で眺めながら
旬の魚介と日本酒の組み合わせを堪能できる
奥ゆかしさと洗練が高い次元で調和するお店。

2026/06/15 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ